皆さんは愛用のギアが加水分解でベトベト、ボロボロになってしまった経験はないでしょうか?
それがとりわけ長年愛用した高価なギア(ザック等)であればあるほど、とても悲しい気持ちになることと思います。
そんな加水分解で何度も泣かされた事のある僕は、加水分解の原因となるPU(ポリウレタン)コートが施されたギアを買うことを自ずと躊躇するようになりました。
が、ご存知の通りアウトドアプロダクツの大半はナイロン素材で作られており、その裏面には防水性を確保すべく大抵はPUコートが施されています...
昨今普及し始めた加水分解が起こりにくいとされるシルナイロン(シリコンコートされたナイロン)や、そもそも生地自体に高い防撥水性があるため防水コートを施す必要性のないDCF、X-Pac等のハイスペック素材が使われたギアとなると数が少ないばかりかどれも高価であり...
「だったら自分で作ってやる!」
とDCFやX-Pacを海外から取り寄せ、サコッシュ作りにトライしたのが事の始まりでした。
高価なことが多いアウトドアプロダクツ。
そんなアイテムを"消耗品"と割り切る考え方に僕は昔から凄く違和感を覚えていました。
できれば1つ1つのアイテムを可能な限り永く使い続けていきたい。
長年山で苦楽を共にするギアであればなおさらの事。
それに、一つのアイテムをできる限り永く使えるような素材・設計で作っていくことはユーザーの消費サイクルの削減にも繋がるし、長い目で見れば環境負荷低減にだって貢献できるはず!
であれば、加水分解とは無縁な素材だけを使ってタフで実用性の高いプロダクツを自ら作り発信していこう!
おまけにファッショナブルであれば山だけでなく街でも使えて二度美味しい!
そんなエコな精神こそがSimply Wonderfulの原点であり、長年僕を育んでくれたアウトドアシーンへの僕なりの恩返しだと思っています。
Simply Wonderfulは
"末永く使えるアウトドアプロダクツを"
の理念のもと、
●ファッショナブルであること
●経年劣化(加水分解)しにくいこと
●軽量・タフで実用性が高いこと
の3つの理想を実現するアウトドアプロダクツを発信していくことが役割であり、Simply Wonderfulの考えるサステナビリティ、ひいてはSDGsへの貢献だと信じています。